部分矯正法ってどんな治療?

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歯列矯正と美容効果について
矯正はいったいいくら費用がかかる?

通常、矯正治療は基本的にすべての歯に装置を付けて歯全体を動かしていく方法をとりますが、場合によっては、2、3本程度の歯の並びを修正するだけとか、非常に簡単な治療の場合は、部分的に対応することが可能です。これを限局矯正法とか部分矯正法「MTM」と呼びます。


たとえば6歳臼歯のような奥歯については子供のころに虫歯になったりして抜歯しているケースが多く、そのための隣の奥歯の並びが悪くなっていることがあります。これを遅漏するために部分矯正法が使われることがあります。これを放置しておくと、歯が斜めになったりして咬合性外傷の原因になります。

このケースでの治療にあたっては、歯に部分的な装置をつけ、ワイヤーの弾性やコイルの力を使い、倒れた歯を少しずつ起こしていきます。歯を元の位置に戻した後は、歯が抜けているところにインプラントを埋めたり、ブリッジを使用して治療を行い、噛み合わせを改善するのが一般的です。


また軽微な乱杭歯では、前歯の歯と歯の間を少し削り、できたスペースを使って部分的な治療で対応することもあります。一般的には歯を抜かずに乱杭歯を治療すると前歯はもとの位置より前に出てきて出っ歯状態になることが多いのです。このような場合、前歯の歯を少しだけ削ることでスペースを確保し、部分矯正治療で対応すると、出っ歯にもならず、きれいな歯並びを実現できるのです。治療費用や期間も短く、適用できる場合は多くのメリットがあります。