ホームへ戻る > 受け口の矯正は可能?
いわゆる受け口「下顎前突」は、上あごよりも下あごが外側にあり、下の前歯が上の前歯より前方にずれている状態を指します。前歯は見た目にも影響が大きく、この点も重要なのですが、前歯の大きな役割として食べ物をかみ切るという行為があります。下顎前突だとこのかみ切る行為に不具合が生じることが多くなります。海苔のような薄いものをかみ切ることができなかったり、麺類などがうまくかみ切れなかったりします。また噛みあわせのずれは臼歯に大きな負担(圧力)を与え崩壊の原因となってしまいます。
治療方針としては上の前歯を前に出すか、下の前歯を奥に動かすかのどちらかを歯列矯正で行うことができます。子供であれば骨格の成長を利用して比較的簡単に矯正できますが、大人の場合、こういった歯を動かす治療になるのです。
この治療により、審美的な効果、つまり受け口を目立たなくすることができます。また、噛み合わせを改善することにより麺類など細かい食べ物をかみ切ったり、臼歯への負担を減らせます。また、副次的な効果として発音がしやすくなるといった効果が期待できます。こういった受け口や反対咬合は若干治療に時間がかかりますが、バイトプレートといった矯正の装着器具を使った矯正治療が十分可能です。
なお、あまり重症でない受け口の場合には、もっと手軽な方法、つまりマウスピースにより顎の位置等を修正して受け口を目立たなくさせる治療法も選択肢に入ってきます。