矯正の装置・器具の種類は?

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矯正治療は、歯を動かしたり顎の成長発育を促進したりして行いますが、いろいろな矯正装置や器具を使います。大きく分けて、可搬式「取り外し式」と固定式の二通りがあります。


可搬式「取り外し式」の装置は、患者自らが自由につけたり外したりできる矯正装置のことです。たとえば拡大床は歯の内側に差し込み、歯列を横に広げるための装置ですが、ネジが装置の中央に組み込まれており、このネジを回すことによって歯列を横に広げていきます。3日おきにネジを4分の1ずつ回転させていくことにより、0.2ミリ横に広がります。したがって自分でネジを定期的に回すことによって1か月で2ミリ歯列を横に広げることになります。

また、バイトプレートは噛みあわせを一時的に高くして過蓋咬合や反対咬合に使う可搬式装置です。また、最近はマウスピース方式といってコンピュータで作成したマウスピースを組み合わせて装着することによって治療を行う方法も出てきています。


固定式の装置は、歯の表面に直接セメントや接着剤で取り付ける装置で、主なものに「ブラケット」があります。このブラケットに矯正用のワイヤーを固定し、歯を目的の方向に動かします。歯1個1個の位置、傾き、ねじれなどを非常に細かく指摘することができます。また歯の裏側に装着する裏側矯正のためのリンガルブラケットというものもあります。このほか、固定式装置には、パラタルアーチや、ホールディングアーチと呼ばれる固定式装置もあります。