出生前後の環境が歯並び矯正に影響する?

ホームへ戻る >  矯正にかかる期間の目安は?  > 出生前後の環境が歯並び矯正に影響する?

乳歯が生え始めるのは大体生後八か月ごろになりますが、歯のもとになる歯胚は、胎生7周目くらいからできています。その時の栄養状態等が歯胚に影響します。つまり妊娠中の健康状態が歯の数や形に影響しているのです。


永久歯の本数は親知らずを入れると通常上下それぞれ16本ずつありますが、妊娠中のビタミンの不足やアルコールは、永久歯の数や歯の形態などに、先天的な異常をもたらすことがあります。


出生後は、授乳の状況や食習慣、歯の手入れ、舌や呼吸の癖など、歯並びに後天的な影響をおよぼす要素が非常に数多くあります。歯が生え代わる時期は、人によって様々です。大体、生後八か月から舌の乳前歯が生えはじめその後、2歳半ころまでに上の乳臼歯が生え代わり、乳歯が20本そろいます。

そして人間の歯は一生に一回だけ生え変わります。乳歯は上下合わせて20本ですが、これが6歳ごろから32本に順次生え変わっていくのです。この生え変わりの時期が歯並びにとって本当に重要です。この生え変わりの時期に適切な癖の矯正、食習慣やブラッシングなど、生活習慣のしつけ、適切な歯の矯正を行うと理想的な歯並びにすることができます。


歯並びの矯正をするにあたってはこうした先天・後天の影響を踏まえて、後戻りがないような矯正治療法、期間を歯科医とよく相談して決定するとよいでしょう。また前述したように、歯列矯正は食習慣や生活態度の改善と並行して慎重に進めるのがもっとも効果的です。