舌の癖と歯並び矯正は実は関係がある

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人間の舌は筋肉の塊です。毛細血管が非常に細かく張り巡らされています。食事の際は歯と舌が協力しあって、噛み砕いたものをのどに流したり、口に入れた食べ物を左右の歯に届けたり、口に入れた食べ物の味を確認したりしています。また舌は形を微妙に変化させながら歯やのどと協業して多彩な発音を助けます。そしてこの舌の動きが歯並びに大きな影響を与えているのです。たとえば舌を出す癖がひどいとオープンバイトという噛みあわせ不整合の原因になったりします。


また、舌で歯を押し出す癖がついていると、いわゆる出っ歯(上顎前突)といった症状が発生します。小さい頃の授乳などが唇や舌の筋肉の発達や癖に歯の矯正要否に影響しますので幼児のころから舌の癖や歯並びに気を付けてあげるのがよいでしょう。

あまり知られていませんが、 「筋機能療法」という鍛錬方法があります。この目的は、噛みあわせをよくする一種の矯正法です。この筋機能療法は、舌や口唇および顔面の筋肉など、口周辺の筋肉強化による矯正法で、口の周辺の肌肉のバランスを整え、機能を強化させるもので、口腔筋機能療法とも言います。不正咬合の原因になっている舌の動かし方の癖などの改善をターゲットに、他にも様々な方法があります。こうしたメソッドは、顔の筋肉を鍛えることで、表情をスッキリ引き締める効果もあるといわれています。これらも一種の矯正と言えるでしょう。


このように舌と歯並びの矯正は深い関係にあり、噛みあわせに違和感がある場合は、舌の使い方にも問題ないか、注意してみましょう。