オープンバイトの矯正はどうするの?

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通常上下の奥歯で噛み合わせると上顎の前歯が下顎の前歯を2ミリ程度上から覆うように重なり、また上顎の歯がやはり2ミリほど前に出ているのが正常ですが、奥歯を噛み合せると、逆に上下の前歯がそろわずずれてしまう状態、かみ合わない状態をオープンバイト(開咬)です。口呼吸や舌の動かし方の癖など、成長期のちょっとした事柄がオープンバイトの原因になっていることが多いと言われています。


また、食べ物を噛み切るにも不自由ですし、話をするにも息がもれがちで、発音がうまくできない人が多いのです。また、オープンバイトの人は咀嚼筋の発達が遅れがち、つまり咬合力が弱い傾向にあり、咀嚼の機能訓練を要する場合も多いです。

この状態が続くと歯槽骨が溶けてしまい、歯がぐらついて最終的には抜けてしまうなど、咬合性外傷が発生してしまいます。咀嚼筋の訓練をすることにより奥歯が引っ込む形でオープンバイトを解決する矯正治療が可能です。たとえばガムを一日5分から10分噛み続けるなどの方法があります。


裏側矯正を併用するケースもあります。矯正治療によって食生活面では胃や腸の消化負担を減らすことができるとともに顎への無駄な負担を減らすことができます。


矯正治療前は審美的な観点でコンプレックスに陥ったり、前歯で食べ物をかみ切ることがまったくできずに丸飲み状態だったりしたものが矯正治療による改善で精神的に楽になり、さらに海苔のような薄いものでもかみ切ることができるようになったり、生活上の大きな改善が可能になったりという治療例もあります。