乱杭歯と歯列矯正とは

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乱杭歯「クラウディング」は、非常に多い咬合不整で、原因は歯の大きさに比べて顎が小さいため、狭いところに多くの歯がひしめくこととなり、結果として歯がきちんと並ばなくなった状態を言います。叢生「そうせい」とも呼ばれます。12歳から20歳の間で乱杭歯のある人の割合は40%もあるという厚生省の調査結果もあります。現在では、やわらかいものを食べることが多くなり、顎の発達が悪くなったため、乱杭歯が多くなったといわれています。


乱杭歯は見た目の悪さもありながら、ブラッシングがしづらいために虫歯や歯周病になりやすい問題を抱えています。またかみ合わせの悪さから、顎関節に負担がかかり身体影響も大きいといえます。顎関節炎などの原因になってしまうということです。口の中の歯が重なり合い、でこぼこして見た目に悪いばかりかかみ合わせが悪く、咀嚼に影響を及ぼし、また発音が不明瞭になることもあります。

乱杭歯はできれば子供の時期に矯正治療することが理想です。つまり抜歯の可能性を非常に小さくする治療が可能だからです。しかしながら、大人になってからでも遅くありません。乱杭歯の矯正治療は、歯を抜く矯正治療と抜かない矯正治療に分かれます。歯を1、2本抜くことによりスペースを確保して治療するか、歯を抜かずに表面をけずってすこしずつ歯を小さくする方法があります。歯を抜く場合は1、2年の矯正治療期間、歯を抜かない場合は2、3年がめどと言われています。